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ジャンル エフェクター / コンプレッサー

Dino Range (JONNY ROCK GEAR)

 
平氏 (レビュー数) 23
参考メディア(サイト・Youtube・サウンドクラウドなど)

レビュー・紹介文

カナダのハンドメイドエフェクターブランド「JONNY ROCK GEAR」は
ジャン・ラニ・ゴッセリンが、自身もギタリストとしての音楽活動で得た経験を活かし、
ミュージシャンサイドの視点から、より良く、扱いやすい上質なサウンドを追求して、
1 台 1 台ハンドメイド製作されてるブティックペダルブランドです。


Dino Range(ディノ・レンジ)はサスティン豊かなサウンドから
粒の揃った抜けの良いサウンド、パーカッシブなサウンドまで対応した、
ライブ環境からスタジオ用途まで幅広く使用できるコンプレッサー・エフェクターです。

コントロールは、FORCE,FREE,CRUSH 3つのノブに、
ATTACK SWITCHを搭載した扱いやすいデザイン。
FORCEはボリュームを、FREEは効果時間を、CRUSHは効き具合を
それぞれ調整することが出来ます。


コンプレッサーの効果は基本的に、入ってきた音に対してかかります。
つまり、音が入ってきてからそれに反応して効果がかかるので
少し遅れてからコンプレッションすることになるのです。

しかしFREEを右に回し効果時間を長くすると、
一度コンプレッションがかかってから次の音が入ってくるまで効果が持続し、
その次の音に反応してまた効果がかかるので、
「常に効果が持続している」という状態になります。

これにより、若干音量が下がったようになるので、FORCEで音量を調節し、
「ガッチリとコンプレッションのかかった粒の揃ったサウンド」に
「豊かなロングサステイン」を得ることが出来ます。

また、左に回し効果時間を短くすると、
音のバランスを整えつつもダイナミクスを活かした
自然なコンプレッションサウンドになります。

FREEによるダイナミクスの調節は、
音の距離感をコントロールすることもできます。

強いコンプレッションのかかった音は遠くで鳴っているような、
ダイナミクスのある音は近くで鳴っているような感覚になります。

使う楽曲や曲調、タイミングなどに合わせてセッティングするといいですね。

ATTACK SWITCHを右に入れONにすると、バッキング時のアタック音を強調し、
複雑なカッティングでもキレのいいサウンドを得られます。

更に、FREEを左に回しきりATTACK SWITCHをONにすると、
アタック音を強調し、少し遅れてからコンプレッションするので、
「カポンッ」というような本来のコンプレッサーの使い方とは違った
パーカッシブなサウンドを出すことも出来ます。


ただ単純に「音の粒を揃える」というだけでなく、
そのニュアンスや空気感、距離感をコントロールでき、
更にサウンドそのものに変化を与えることもできるこのエフェクター。

縁の下の力持ちとしてだけでなく、主役としての使い方で
一味違ったサウンドを試してみるのはいかがでしょうか。

セッティング・使用環境など補足

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